転職の面接で好印象を残す「逆質問」テクニック!

転職で見られるポイントは、就職活動のときとは異なります。 また転職でも就活でも面接においての質問には、面接官に“聞かれる”質問と”聞く”質問(逆質問)の2種類があります。 今回は「転職の面接で好印象を与える質問と、答え方のコツ」について考えていきましょう。

「最後に質問があればどうぞ」は最後のアピールタイム

皆さんは、転職面接の最後に「最後に質問があればどうぞ」と聞かれて、答えにつまってしまった、という経験はありませんか? 逆質問対策を十分にしていないと、 「準備不足で何も答えられなかった…」 「とっさに給与について詳細に聞いてしまった」 と後悔した経験のある人が一定数います。 多くの人事が同意するように、逆面接への返答は「たった2分で勝負が決まる」と言っても過言でないほど大切です。 どういうことかというと、面接の最後に聞かれるこの質問への答えであなたの印象はプラスにもマイナスにも転んでしまうからです。

内容別質問集

「逆質問」には大きく分けて3つのタイプがあります。 タイプ1:やる気を見せるための質問 タイプ2:自分の長所をアピールするための質問 タイプ3:聞きづらい労働条件を上手に聞き出す質問 それではよくある質問例を見ていきましょう。 自分の長所・スキルをアピールしたい 「○○の資格を持っているので、何かお役に立てそうな分野はありませんでしょうか?」 「新規営業を得意としていますが、募集されている営業職ではどのような力が求められますか?」 「私と同年代で実際に活躍されている方には、どのような方がいらっしゃいますか?」 面接中にアピールしそこねてしまった部分を強調するように心がけましょう。 また、知らぬ間に露骨なアピールばかりになってしまわないよう「○○が得意です」ではなく、「○○を活かしたいのですが」といったように、言葉を選びながら、謙虚な気持ちを心がけることも大切です。 意欲・志望度をアピールしたい 「もし採用していただけた場合、入社までにさらに勉強をしておくべきことを教えてください」 「入社後、すぐに貢献できる仕事やプロジェクトはありますか?」 「配属される部署の具体的な一日の業務がどのようなものか教えていただけませんでしょうか?」 「もし入社したら」という入社後の具体的な仕事の中身を聞くことが、やる気を見せることにつながります。 また、「スキルアップに何が必要か」など、入社までに準備しておけることを聞くのも、働きたい意欲の表れとしてアピールできます。 ただし、内定が出ていないにも関わらずさも自分が受かったような態度で、内定前提で質問する事はマイナス評価になるので要注意です。 会社と自分の相性を知りたい 「求人情報には「転勤あり」と記載がありましたが、転勤の頻度や転勤先のエリアを教えていただけますか?」 「営業職の行動や成果は、どのような評価基準を設けていらっしゃるのでしょうか?」 「仕事の繁忙期は何月頃でしょうか?」 労働条件は大切な確認事項ですが、採用が決まっていない段階であまり深い部分まで聞くことは人事の心証を悪くしてしまいます。 特に残業や休日について根掘り葉掘り聞くとやる気がないイメージにつながるので、聞き方には注意しましょう。 ストレートに「残業はどれくらいですか?」と尋ねるのではなく、仕事の繁忙期を聞くことで残業状況を推測するなどして、ワンクッション置いた聞き方を心がけましょう。

逆質問をするときに注意すべきこと!

準備不足だととっさに考えることができず、「ありません」と答えてしまうこともあると思います。 しかし、この「ありません」は最も言ってはいけないことです。 「ありません」の答えに対して面接者の印象は、「うちに興味が無いのかな?」「他に希望の会社があるのかな?」と疑いを持ってしまいます。 また「会社HPを見ればすぐにわかる質問」や「待遇を気にし過ぎる質問」、「すでに人事が話している内容を再度聞く」なども評価を下げるポイントです。 具体的には 「有給休暇は好きなときに、自由に取れますか?」 「御社の企業理念は何ですか?」 というように、やる気を疑われるような質問は避けましょう。 どこかに記載はあったけれどもう一度確認したい、もっと詳しく聞きたいと思った場合は、 「HPで○○と読んだのですが…」 「先ほど○○と仰っていたのですが…」 というように、「わかってはいるのですが」という体の聞き方を心がけましょう。 転職における面接は、あなたが自己PRし企業が見極める場ですが、同時にあなた自身の転職先として相応しいか判断するチャンスでもあります。 見極める場とはいえ、「キャリアの選択肢が豊富にあるので、それに相応しいポジションを約束してくれるか?」といった、謙虚さを欠いた言い方も悪印象です。 自分のアピールポイントを強調しつつ、知りたいこともしっかりと収集できるように、事前準備をしっかりして面接に挑みましょう。